NP STUDIO STAFF日記
《バックナンバー》

記録ずくめの台風が各地に大きな被害をもたらし、日本海を北上している。
オリンピックで記録ラッシュだからと言って、台風まで記録的では迷惑だ。
そんな中、今日はお台場にある某大企業の会長を撮影してきた。
ビルの上から東京を見ると、台風の雲が高層ビルをなめるように凄い速さで流れている。（BBS関連写真アップ）
順調に撮影も終わりスタジオに戻る頃、激しい雨と強風が吹き荒れてきた。
このところ、台風、地震、火山噴火と不気味な自然災害が起きている。
自然の前では人間は無力で小さい。
自然の猛威に対し、ロシアの学校人質テロなど、人間同士が争ってどうするんだと言いたい。
もっとレベルの低い話だが、野球の合併問題から１リーグ制に発展し、ここでもプロ野球初のストライキが行われそうだ。
無能なオーナー会議に、無力なコミッショナー。
金メダルに沸いたオリンピックから、スポーツのなんたるかを学ばなかったのか。
旧態然とした野球機構にあぐらをかいたオーナー連中は、ファンの声も、世間の流れも読めない惨めな連中に見えてくる。
台風からプロ野球の話に持って行くのには無理があるが、テレビで台風被害のニュースが流れた後に、野球のドタバタニュースが同じように流れ、いま、何が大事なのか分からなくなってきた。
一国の大臣までが災害より野球問題で発言しているのはどんなもんだろう。
そんなところが、危機管理のない平和ボケ日本なのか。

プロ野球合併問題が進展のない中、古田選手会長の応援に、ヤクルト、横浜戦を観に行った。
今日のスターシートは内野最前列、カメラ席のすぐ前で、古田を応援するには最高の席だ。
試合は、ラミレスの同点ソロ、２打席連続２４号３ランに、先発ゴンザレスの好投でヤクルトが６対１で快勝。中日のマジック点灯を阻止し、６０勝目を飾った。
試合後の古田は、ヒーロー選手よりカメラに囲まれ、次の展開に注目が集まっている。
噛み合ないオーナー会議の発言に、今週末はストに入りそうな気配がする。
そもそも、傲慢オーナーの「たかが選手ごとき・・・」発言に、この会議の意味はどこにあるのか疑問である。
世論の空気も読めないオーナー連中に、野球改革が出来るのであろうか？
野球人気にあぐらをかいたオーナー連中に、今まで何か工夫があったのだろうか？
関係者は大変だが、一度ストをやってみたらどうだろう。
今日の神宮のスタンドは空席が目立ち、試合後に古田が外野まで駆け回り、ファンにＴシャツを投げ入れ、孤軍奮闘している姿が空しく見えてきた。
ガンバレ古田！オーナー側に一石を投じた事は今後のプロ野球にとって無駄ではない。

７０年のプロ野球史始まって以来、ついにストライキが行われた。
残念ながら、前回の「ガンバレ古田」で書いたことが当たってしまった。
１リーグ制に固執し、新規参入に閉鎖的な無能なオーナー連中と、腰砕けのコミッショナーでは、選手会のスト決行にファンの賛成票が集まるのも無理はない。
ストで試合中止でも、ファンが２万人も集まり、サイン会やイベントが開催され、別な意味で今までにない盛り上がりを見せてしまった。
スト明けの試合では、各球場で白熱した試合展開となり、札幌での新庄らのパフォーマンスや、神宮の古田コールなど、ファンと選手あってのプロ野球を鮮明に見せつけた。
今週末のストを考え、オーナー連中は落としどころを考えないと、ますます泥沼化して行くだろう。
メジャーリーグに人気を奪われそうな日本野球は、いま本気で考えなければ、再来年のワールドカップなどでサッカー人気にも遅れを取りそうだ。
今こそ改革のチャンスで、来期以降などとノンビリしたことを言っていたら、日本のプロ野球は終わりだ。
イチローの新記録が近づいたら、スポーツ紙の一面は持って行かれる。

この日記がいつの間にか野球日記になってしまった。
写真の話は何れまた！
今週末のストはなんとか回避出来た。しかし全て問題解決で丸く収まった訳ではない。
オーナー側がやっと当たり前の回答を出したに過ぎず、改革には程遠い感覚だ。
そこに来て、新規参入のライブドア、楽天が同じ仙台を本拠地として競い合っている。
新規参入に名乗りを上げた事は良い事だが、ここへ来て、合併問題から球界を救う意味が,両者の対立で違う方向へ行きはしないかと心配だ。
新規参入に消極的なオーナー側にしてみれば、うまくまとまらない方が嬉しいだろう。
財界をバックに後から参入の楽天には、何やらキナ臭い感じもする。
野球をビジネスとしてしか考えない、これまでのオーナー企業と同じ感じがする。
ライブドアが名乗りを上げた時は、球界の救世主のような扱いが、両者の財力、人格、果ては服装までが批判めいた話題になっている。
ここは両者で、一枚岩にならなくてはいけない時だろう。
こんな事だと、新記録に残り７本としたイチローに全て話題を持って行かれ、やっぱりメジャーは面白いとなってしまう。
パリーグのプレーオフも、中日の優勝も、イチロー一人に持って行かれるのだろう。
偉大なプレーヤーには敵地でも惜しみない声援を送り、偉大な記録に全米が注目している。ファンを沸かし、野球を盛り上げるそんな単純な、魅せる野球が日本の野球には無いのだろうか？
今年のＭＩＰは、パの新庄とセの古田に決まりだ。

イチローの新記録達成が秒読みに入った。
残り５試合でタイ記録まで後３本と迫り、現在歴代２位のオドゥールに並び記録更新は確実となってきた。
残り本数が減る毎に、過去の記録とその偉大さが伝わってくる。
ブラウンズのジョージ・シスラーが１９２０年に記録した２５７安打が、８４年ぶりに日本のイチローによって更新される。
今日まで数えきれないメジャー選手が、１世紀近く誰も達成出来なかった大記録である。
イチローのメジャー４年連続２００本安打も凄い事だ。長嶋や王でさえ年間１６０〜７０本ほどしか打っていない。
このシーズン安打記録は当時の試合数と異なり、異論を唱える声もあるが、打者の条件は今の方がより厳しい面もあるだろう。
マリナーズが不振の中で、イチローの記録達成は観客動員に貢献し、日本ほどではないにしても全米で話題になっている事は間違いない。
改めてメジャーの歴史とアメリカの懐の深さを感じる。
本質的に日本の野球そのものを変えて行かなくては、これでまた、メジャーに人気を奪われるだろう。
もっと新規参入を認め、全国的に地元密着のチームつくりを考えてほしい。
メジャーと違って、移動も簡単な狭い日本で、何も本拠地が大都市圏である必要は無い。
ライブドアも楽天も仙台で争っている場合ではないと思うが・・・。

今、野球が面白い。
ペナントレースも残り数試合で、優勝チームも決まりそうだ。
だが面白いのは球場外のドタバタ野球だ。
ここへ来て、楽天と巨人の何やら怪しい関係が週刊誌にスッパ抜かれ、新規参入問題がおかしな事になりそうだ。
９/２６の日記に書いた「楽天がキナ臭い」がまた本当になってしまった。
どっちでも、どうでも良い事だが、野球離れを起こしかねないドジな話だ。
これが事実ならば、「巨人いい加減にしろョ」と言いたい。
野球ファンはバカがつくほど、本当に野球が好きで純粋に応援している。
近鉄最終戦で涙している少年の姿は純粋そのものだ。
新規参入に名乗りを上げた楽天は野球ファンではなかったのか？
メジャーでは松井が３０号を放ち地区優勝のマジックを「１」とした。
今日のイチローは１安打で歴代2位を記録。安打記録に残り４試合で2本と確実に迫っている。
巨人戦しか見れない野球中継よりメジャーの方が断然面白くなってきた。
日テレ以外は、どんどんメジャー中継をやって視聴率を稼いだ方がいいだろう。
イチローの試合は一部だがライブ中継し、ワイドショーまでもが大騒ぎしている。
一方、中日の優勝が決まる今日の試合でも、生中継はどこもしていない。
残念ながら、優勝はヤクルトが神宮での胴上げを阻止し、地元名古屋での胴上げとなりそうだ。
もし、イチローの記録達成が中日優勝とぶつかったら、スポーツ紙の一面はどっちになるのか楽しみだ。
それによって、今後のプロ野球が明暗を分けるのでは・・・。
落合中日もタイミングが悪いよなァ〜。